ICレコーダーより、100円のメモ帳
社内でのトラブルに対して、
ICレコーダー等で録音されることをお勧めする方もいるかもしれません。
今は、スマホにほぼ標準装備されているので、特別に購入しなくても録音が可能です。
ですが、これらの録音データが役に立つのは、
最後の最後、本当に事件になった時・・・つまりあなたが過労死的な死に方をして、遺族が発見した時のような最悪の事態でしょう。
例えば一生を左右する離婚調停に、夫のモラハラを記録したテープを持ち込んだとします。
ですが30分、といった短い時間でしか関わってくれない調停員の方は、
そのテープを全部聴いてくれるはずもありません。
「これが顔を合わせている間、ずっと続くんです、耐えられません」と訴えたとしても、
テープを持ち込んできた時点で面倒な相手だと思うのでしょうか、「あなたのそういう態度も、ご主人に対して問題があるのではないでしょうか」といったことを言われるケースもあると聞きます。
実際に、ICレコーダーに記録したとして、9時ー17時という時間の中で、日々たくさんの人々を相手にしている労働基準監督署の方が、どれだけテープを聴いてくれるでしょう。
むしろ短い時間で、自分の置かれた状況を伝えるのには1冊100円のメモ帳なのです。100円均一のお店で買えるものでもかまいません。
録音しても構いませんがそれはそれで、何らかの問題(職場の職務規定に違反したりといった)をはらむ危険性があることをご留意ください。
仕事の合間に短くてもいいので、メモを取る習慣をつけた方が役立ちます。
何時に出社し、何の仕事をどのような言い方で任され、予定外の仕事がどれだけ入り、結局帰りは何時になってといった記録で構いません。
仕事中にメモをとることで怒る人はいません。
最初はそれですら、仕事量が増えるようでわずらわしく感じるかもしれません。
でも、あなたの手で書かれたメモがある方が、トラブルになった時役にたちます。
劣悪な環境下に長く置かれた方は、ストレスなど様々な原因で「そこから抜け出すこと」すらあきらめてしまうようになります。
本当に言葉もでない、
何を書いていいのかわからない。
そんな時でもかまいません。
自分は、今の会社に限界を感じているけど、今の環境は当たり前なのだろうか?
疑問を感じた時でもかまいません。
いつでもご相談、お待ちしています。