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もう辞めると決めたのに、辞めさせてくれない現実

様々な葛藤や、様々な検討を重ねた末、やはりどうしてもここは 自分には合わない、自分では続けることができない職場だ、と 判断し、「もうダメだ!限界」となった場合に、あなたはいよいよ 会社を辞めることを決意するでしょう。 もし、その思いが「初めて」の経験で、親、兄弟、友達などにもそれを 打ち明け、では実際辞めるにはどうしたらいいか? あなたの生活に関わる人たちが、それを承認し、仕方ないと認めてくれれば あなたは会社を辞めるには、退職願を書き、それを上司に渡し、 辞める理由を述べた上で会社に退職を承認していただくことが必要になって くるはずです。 きっと、おそらく99.9%の常識ある社会人ならそう答え、アドバイスしてくる でしょう。 しかし、実際にそうした時に あなたが知らされたはずの会社を辞める手順を 踏んで手続きを行った場合に、会社が辞めさせてくれない事があります。 それも、現代ではかなり高頻度の確率でそれはあります。 人手不足。ほかに補充社員はいない。あなたの業務能力が実はとても高い。 会社にあらゆる理由があって、あなた自身が必要である場合、どうにかして あなたが辞められては困るという時に あなたが辞めることを拒み、引き止め、 あなたを辞めさせてくれないように上司が仕向ける事があるでしょう。 また、これが真正ブラック企業の場合 あなたは仕事をするのではなく、 あなたを「オモチャ」にして先輩社員が楽しむために あなたが必要な場合と 言うことも実はあるようです。 そういうケースは稀かとは思いますが、でも現実に「存在」しているという 事ですので、こういう問題は決して無視できません。 そういう場合でも、会社が辞めさせてくれないという事になるでしょう。
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さて、冒頭に記述したとおり あなたの勤務先がまともな会社の場合は、きっと かなり高い確率で あなたが提出した退職願に対して、その理由と実情を 真剣に前向きに検証し、あなたの退職意思が硬い、と知るとやむを得ず退職 させる方向に円満に話を進ませてもらえるかと思います。 ですが(これはブラック企業ではない場合においても)会社内部では深刻な 人手不足を抱えていたり、特定部所において局地的な激務状態になっていたりと その過酷な労働環境に置かれているケースにおいては、組織的に 「これ以上人材が抜けられては業務に深刻な影響を及ぼす」といった場合に、 あなたが退職願いを出し、辞めたい意思を伝えた所で 簡単にそれを受理して もらえず、どうにかあなたを引き止めるために工作したり、上司が強く説得 してきたりして簡単には辞めさせてくれない事もかなりあるかと思います。 「そこまで言われたなら」 「そんなに困ってる現状なら」 「どうしても俺(私)が必要なようだから」 と、あなた自身があなたに対して辞めさせてくれない意図を汲み、自分を ここには必要な人材なんだと自身に説得し、思い直す事ができるなら それはそれで一つのヤマ場を乗り越えられた、と言い換える事ができます。 ある意味、それであれば話し合いによる意志の意見交換という話でまとまる ケースに収まるわけです。 実際、それがかえって功を奏して 辞めさせてくれなかったおかげで あなたは より一層会社組織の中堅を守る人材として高い自己意識を持てるようになる かも知れない、というわけです。 でも、実際に人間は十人十色と言われます。 あなた自身も十人十色、先輩や上司ももちろん十人十色ですし、 あなた自身の就労している会社の業務や職種によっての事情もまた 十人十色なのですから、一概に辞めさせてくれない理由も一緒くたには できません。 しかし、もうどうしようもなく、自分自身は誰に何を言われてももうここを 辞めるしかない、辞めるともう決めた。だから辞表も出したし、この決意は 硬い。どんな手段を用いられようが、自分はここをもう辞めます。 そこまでの意思があなたの中に固まっている場合、それでも辞めさせてくれない 場合は、いったいどうすればいいのでしょうか。 ありとあらゆる手段で説得され、あなたの退職願を受理しなかったり、 逆にあなたのほうが怒られて激しく抵抗されて辞めさせてくれないなど あなたが何を言っても、何をやっても退職意思を受理してくれない時。 「どんな事をしても会社が辞めさせてくれないと、あなた自身はきっと その応対に疲弊して、好むと好まざるとに関わらず承認されない退職に不満を 抱きながら、それでも頑張って明日を出勤してしまうのではないでしょうか。 無理な辞め方をしたり、強制的に無断欠勤したりすると、後日になって後悔 してしまうのではないか。 あなたが心優しく、人のため会社のためと思えば思うほど、あなたは退職する 意思を伝えづらく、 さらに「もう辞めます」とは言いづらくなっていくのではないでしょうか。 でも、それはただの誤解です。 本当は、労働者の立場であれば 会社はあなたの意思でいつ辞めてもいいのです。 会社を辞めたい場合は、その意志の優先権と選択権はあなたにある事を是非 知っておくべきです。