看護師を辞めたい理由
おはようございます。
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
人の命を預かる職業、と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
医者、介護福祉士、ホームヘルパー、看護師など、人が人を救う福祉職は数多く存在します。
ですが、人を相手にする職業というのは、常に過酷です。
今回、辞めさせ代行のご依頼をしてくださった女性は、
地方の総合病院で3年間勤められた看護師でした。
彼女は新卒で入社した一般企業を退職したのち、一生働ける職を探して看護学校へと入学しました。
看護学校は幅広い世代の方が通い、いずれは看護師になるため切磋琢磨して勉強をしたそうです。
そうして看護学校を卒業し、正看護師の資格を取得した彼女は、総合病院へ就職しました。
人の命を預かる仕事です。とてつもない重責を負う覚悟で、彼女は仕事に励みました。
患者さんとの触れ合いも楽しくて、指導してくれる先輩も厳しくも優しい。
そんな職場環境に、彼女は次第に慣れ親しんでいき、1年が経過しました。
ですが、仕事に慣れるということは、任される仕事の量も増えることと比例します。
そして職場の環境が少しずつ変化していき、半年前、彼女はついに耐えられなくなりました。
耐えられなくなった原因として
・病院は3交代制の勤務だったのですが、日勤~夜勤へと突入する日が多々あった。
しかも日勤後、研究会に強制参加を余儀なくされることもあり、仮眠をとる間がないことも。
・夜勤ではまともな休憩を取る時間がない。就業規則では各勤務時間帯に1時間の休憩が義務付けられていたが、新人時代以降、日に日に短くなった。
そのため、食事をとる時間がなく、市販のお握りを齧るか栄養食品で済ませていた。
・看護日誌の記入時間がなく、労働時間後に記入していたが超過労働を認めて貰えない。俗にいうサービス残業だった。
例え超過勤務を申請したとしても、師長が時間を改ざんしてしまうことがあった。
・有給を消化することも出来ず、流れた日数は3ケタを超えた。
主な原因以外にも、職場の看護師の入れ替わりが激しい、など。
細かい要因も確かにありました。
しかし、彼女が何より恐れたのは過酷な労働状況ゆえに
集中力が欠け患者さんと接する以外でぼんやりとする時間が増えたことでした。
「こんな状態で、もしも医療事故を起こしてしまったら!!」
そんな考えが過った時、彼女は病院を辞める決意をしました。
半年前、彼女は師長に退職の旨を伝え、3カ月後には離職するつもりでいたそうです。
しかし、師長だけでなく、先輩の看護師や、担当してくれた医師たちが総動員で彼女を引き止めました。
それにより半ば押し切られた状態で、退職の話は一旦お流れになってしまいました。
それから数か月は労働状態が緩和したようですが、結局元の鞘に戻っているのが現状でした。
再び退職の意思を師長へと伝えようとしていた彼女でしたが、
忙しい、患者さんが呼んでいる、会議があるなどを言い訳に、師長が時間を取ってくれなくなったそうです。
結局辞めたいのに、辞められないという状況に陥ってしまい、辞めさせ代行へお電話を頂きました。
「退職が受理されたわけではないから、兎に角出勤しなければいけない」
そうおっしゃる彼女に対して、当辞めさせ代行スタッフは、
出勤しなくて構いませんと答えました。
本来、看護師の離職は双方の話し合いの元、病院側と看護師が相談して退職日を決めます。
彼女の場合半年も前に退職の意思を表明したにも関わらず、病院側から強引に就業させられている状態でした。
法律では退職の申し入れから2週間経過した場合、雇用関係が解消されます。
その事を彼女へお伝えし、彼女の家族構成について詳細をお伺いしました。
結婚した姉がいるとのことでしたので、彼女の姉として当辞めさせ代行スタッフが病院側へと連絡しました。
そして彼女(妹)が現状では勤務する事が出来ない状態である、と直接師長へお伝えしました。
彼女が病院へ出勤した場合、また強引に退職を先延ばしにされてしまう可能性がありました。
ですので、彼女が急遽親の介護のため、遠方へ引越ししたことに。
そうして返却しなければならない白衣や健康保険証などと一緒に、退職届も郵送することで話し合いを終えたのです。