宗教勧誘も立派なパワハラです
こんばんわ。
一月ももう間もなく終わろうとしてますが、みなさんにとって新年が明けてからの一ヶ月はいかがでしたでしょうか?
今日は某県にある総合病院で働ていた女性・Cさんのお話をしましょう。
今年で入社して三年目を迎えたCさん。
彼女の主な仕事は病院が発行している俗にいう社内誌をつくる事です。
病院患者の意見や生の声、看護師へ向けてのアンケートなど
より良い職場環境をつくる為の役割を担っているのが社内誌でした。
Cさんはそんな社内誌の広報を担当していたそうです。
元々出版関係の仕事を希望していたCさんは、広報の仕事に懸命に取り組んでいました。
しかし、配属から一年目。
状況は大きく、変化しました。
広報担当の雑務はそれまで当たり前でしたが、なぜか病院の受付などの窓口業務を兼務する事になったのです。
上司から言われた言葉は、「幅広い視野で物事をよく見れるようになるための措置」でした。
それから広報の編集業務や、病院内でのインタビュー、更にはカメラ撮影などの仕事もどんどん増え、やりがいを感じながらも身体は疲弊していました。
何より苦痛だったのが、窓口業務。
この窓口業務は総合病院の窓口での仕事のサポートだったそうですが、医療事務関係の知識がないと仕事を理解するのに時間が掛かります。
その為、Cさんはあまり窓口関係の方に良く思われていなかったそうです。
仕事が遅い
認識が甘い
出来が悪い
そんな言葉を投げつけられる日も少なくありませんでした。
Cさんは体調不良で暫く仕事を休み、復帰した日に直属の上司へ窓口業務から外して欲しいと頼みました。
「このままだと、鬱になってしまいそうです」
Cさんは正直に告げました。
上司からの返答はあまりに思いがけないものでした。
鬱とは心の病気。それは心身ともに疲れていて、救いを欲している魂の悲鳴がもたらす病なのだと。
だから神を信じ勤勉になることで、救われる。
Cさんは暫く何を言われたかわからなかったそうです。
宗教を否定するつもりはありませんが、
鬱は立派な心療系の病です。
魂の悲鳴ではなく、人間の悲鳴なのです。
Cさんの上司はその日から、病院関係者が入信している宗教への勧誘を始めました。
勿論、窓口業務は兼務のまま、稀に上司のお誘いを断れず、宗教団体の集まりにも参加しました。
そういった状況が、抑うつ状態を作り出し、Cさんはついに病院へ足を向けることさえできなくなってしまいました。
今回、辞めさせ代行社のサイトを発見し、藁にも縋る思いで電話を掛けたそうです。
自分が辞めると言っても、宗教への勧誘を勧められそうで言えない。
強く押し切られてしまうと、やっぱり言葉がでなくなってしまう。
静かに語るCさんのため、辞めさせ代行社のスタッフが、
こちらの総合病院へ彼女の両親として離職の手続きをさせて頂きました。
Cさんのように、上司または取引先相手に宗教へ勧誘されることは、稀にみるケースかもしれません。
しかし実際、上手に断る事ができずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
誰にも言えず、人知れず悩むよりまず先に、些細なことでも構いませんので
ぜひ、ご相談ください。