≪ツレがうつになりまして≫ うつになる前に会社を辞めよう
ツレがうつになりまして
略して「ツレうつ」と呼ばれるこちらの作品は
原作者の細川貂々の夫(ツレ)がうつ病を発症し、
その闘病生活を描いたコミックエッセー。
「ツレうつ」は実写ドラマ化した後、映画化されて映画動員数ランキングで初登場4位を獲るほどの人気作となりました。
外資系の会社で働いていたツレは、ある日突然真顔で「死にたい」と口にした。
それが長い闘病生活の始まりでした。
ツレが働いていたのは、苦情受付担当。
日夜、お客様からの問い合わせや苦情処理に追われる。
とても頑張り屋で真面目で、作者(妻)にとってはスーパーマンのようだったツレ。
もし、あなたの大切な人が突然、「死にたい」と言い出したら……。
アナタはどうしますか?
確かにツレの給料で養って貰い、細々と漫画家として生活していた作者。
一家の大黒柱がうつ病で会社を辞めなくてはならなくなり、生活は大変困窮しました。
それでも、愛する人に「死にたい」と告げられて、冷静でいられる人間がいるでしょうか?
大切な家族のSOSを無下にする人がいるでしょうか?
答えは紛うことなき、NO!です。
「ツレうつ」の作者も最初は戸惑い、困惑し、不安を感じる事も多かったと作中で語っています。
それでも自分をずっと支え続けてくれたツレを、今度は自分が支えようと決意したんです。
もしかしたら、今、「会社を辞めたい」と考えている方がいるかもしれません。
苦しい日常から抜け出したいけど、家族や友達がなんていうだろう
辞めたら生活はどうなるんだろう
もっと必死に頑張れば乗り越えられるはずだ
そんな風に自分を追いこんでしまっている方が、うつ病を発症し易い傾向にあります。
アナタの身近な人がもしかしたら、救いの手を求めているかもしれません。
もしくはアナタ自身が一歩を踏み出せずにいるかもしれません。
ですが、これだけははっきり言えるのです。
会社を辞める事は、人生の終わりではありません。
本当に恐ろしいのは、追い詰められ、自らの人生に終止符を打ってしまうことなのです。
そして、何より、追い詰められた人をさらに追い込むような家族は、絶対に居ないのです。
アナタも、大切な一歩を踏み出してください。
それが自らの人生をより豊かにする選択肢です。